探偵うんちく「バカルディラム」_六本木探偵バーANSWER

バカルディラム

バカルディラム(bacardirum)

ラムと言えばバカルディ。
中でもホワイトラムを置いてない店は無いだろう。
そのまま飲まれることは殆どないが、カクテルには引っ張りだこ。

バカルディはもともとスペインのワイン商の人がキューバに移住した際に作ったブランドだ。
当時地元キューバではラム酒がさかんに飲まれていた時代だった。
しかし、ウィスキーが最初は荒削りな味だったように、ラムも洗練されたものではなかったそう。
そこで蒸留方法やら発酵方法やらを試行錯誤しはじめたのが彼。
ワイン商が手を出すことか・・と蔑んだら大間違い。
彼はそれまでとは全く異なった洗練されたラムを作り出したのだ。
このラムが地元で人気となったため、専用の蒸留所を購入してバカルディ社が創立されたという経緯だ。

バカルディと言えば、コウモリのマーク。
このマークは「BAT DEVICE(バット・デバイス)」と呼ばれる。
ラム酒の蔓延する地で、自分のラムを目にとめてもらうにはどんなマークをつけたら良いか。
そう悩んでいた時にコウモリを思いついたのは、本人ではなく彼の妻だと言う。
蒸留所の近くにコウモリが群生しており、はたと思いついたとか。
コウモリは全ての文化財産の所有者、健康や富、家族の団結など幸運をもたらす象徴であるといわれており、このことからバカルディの商標として採用されたのである。
成功する人にはたいてい頭のきれる良妻がいるものだ。
思惑通り「コウモリのラム」は瞬く間に広く知られるところとなった。

今では、キューバ生まれのカクテルであるモヒートやダイキリ、キューバリバーをはじめ、様々なカクテルに使用されている。
探偵バーANSWERでも、オリジナルカクテルのスパイなど、人気のカクテルに使用している。
フルーツ系のカクテルにも相性が良いのが強み。
「スペリオール(ホワイトラム)」「ゴールド(ゴールドラム)」「ブラック(ダークラム)」「151(高アルコール:75.5%)」「エイト(8年熟成高級ダークラム)」「リモン(柑橘系フレーバー)」「クラシックカクテルズモヒート(モヒートフレーバー)」の7種のラムを取り扱っている。
ホワイトラム、ゴールドラムなどの分類は、ラム酒のページに詳しく記載してあるのでそちらを参照してほしい。

ところで「バカルディ」というカクテルはご存じだろうか。
バカルディラム45ml、ライム15ml、グレナデンシロップで作るショートカクテルだ。
ダイキリのカリブ(ガムシロップ)をグレナデンに変えただけなのだが、このカクテルには「バカルディのラムを使わなければいけない」という縛りがある。
一時期、他社のラムを使って同じ配合でカクテルを作り「バカルディ」だと言って提供していた店があった。
これに対してバカルディ社は訴訟をおこし、結果「バカルディにはバカルディラムを使用しなければいけない」という判決が下された。
そのため、同じレシピであっても他社のラムを使った場合は「ピンク・ダイキリ」と呼ばなければいけない。
この訴訟をきっかけに、またもバカルディが大人気となったとか。

バカルディ社は現在では、ラムの他に、ジンのボンベイサファイア、ウォッカのグレイグース、ベルモットのノイリープラット、ウィスキーのカティーサーク、バーボンのエヴァンウィリアムズ、リキュールのヒプノティックやジェット、ベネディクティンなども所有している。
創立者はまさかこんな大会社になるとは思いもよらなかっただろう。
それもこれも、キューバに移住しなければ生み出されなかったものなのだ。

最近はコンビニに缶のモヒートやらキューバリバーやらのバカルディ製品が出たが、あれはいただけない。
商標を入れている以上、バカルディのラムは使用しているのだろうが、ライムなのか甘味料なのか個人的にはあまり好ましくない味がするのだ。
逆にあれを飲んだ人が「バカルディってこんな味なんだ」って思ってしまったら、もったいないとしか言いようがない。
バカルディのラムの良さは、ぜひバーで堪能してほしい。

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