探偵うんちく「バルヴェニー」＿六本木探偵バーANSWER

ウィスキーというと大人な味。
アルコール臭が強い。
そもそも度数も高い。
何が嬉しくてあんなの飲むんだ。
子供のころはそんな感じだった。
20年ほどの歳月が経ち、気が付けばそのウィスキーの虜になってしまった。

子供のころはウィスキーなんてアルコールの味しかしないと思っていた。
ほのかな甘みやスパイシーな感じを味わえるようになったのは大人の階段を登ったからなのだろうか。
どちらにしても最近はウィスキーばかりを飲んでいる。
プリン体にも悩まれませんので。

無数にあるウィスキーの種類。
製造元が違えば味ももちろん違う。
クセの強いものや、全く味気ないもの、大人になってもアルコールの味しかしないもの...。
そんな中で私の一押しはバルヴェニーだ。

バルヴェニーはジャンルでいうとスペイサイドというものになる。
グレンフィディック蒸留所とは関係企業。
味は甘め。
初心者にも比較的飲みやすいものだ。
スペイサイドの代表はシングルモルトのロールスロイスと言われているマッカランだ。
あれはあれでおいしい。
ただ少し味の軽さがあるため、もう少しパンチが欲しいところ。
バルヴェニーはその"少し"をしっかりと押さえている。

酒を飲み続けているといろんなものに手を出したくなる。
ただスペイサイドに始まりスペイサイドで終わる。
恐らく以下のような流れでバルヴェニーにたどり着くのだろう。

初心者⇒スペイサイドは飲みやすい。それでほのかに甘みがある！
中級者⇒やっぱアイラでしょ。スペイサイドとか飲んでるやつお子様ですか？
上級者⇒スペイサイドは飲みやすい。それでほのかに甘みがある！

恐らく飲み続けていると一番飲みやすいものになってしまう。
マッカランから始まり、気が付けば自分はバルヴェニーを愛飲している。
一時はクセの強いお酒を好んで飲んでいたが、気が付けばスタンダードなものが一番飲みやすい。

あの蜂蜜のような甘み、熟成感あふれる香り。
麦からあのような味わいを出せるというのはお酒造りが錬金術と言われるだけある。
パンチ力が無いというのもわからなくもないが、晩酌をするのであればちょっと癖の強いのより、こちらの方が性に合っている。

とりあえずビール⇒ビール⇒ラフロイグのハイボール⇒バルヴェニーのロック⇒とんこつラーメン
こんな感じでクセの強いものとクセの強いものの間に挟むのはいかがでしょうか。

アイランズウィスキーに少しマンネリを感じだした方にはもう一度初心に戻り、ぜひスペイサイドを飲んでみてください。
新たな発見があるかもしれません。

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