探偵たちの中にもファンが多数いる名作中の名作、ドラマ相棒ですが、中でも天才右京さんの幅広い知識が垣間見える作品回が人気です。
そして、長い相棒の歴史の中でも「カクテル」を題材にした作品が二話、放送されております。
今回は、その中に登場した「ドラマ相棒」のオリジナルカクテルを紹介したいと思います。
実はその二話とも内容がつながっております。
作中お酒をこよなく愛し、またカクテルへの情熱は誰にも負けない伝説のバーテンダーが登場します。
今回ご紹介する二つのカクテルは、両方共そのバーテンダーが考えたものです。
まず一つめは、その名もベストパートナーです。
相棒season1 第7話「殺しのカクテル」に出てくるもので、先にもお話したバーテンダー三好倫太郎[蟹江敬三]考案オリジナルカクテルです。
実はこのバーテンダー、殺人を犯してしまうのですが、それはまあドラマですから致し方ありません。
しかし、お酒への愛情、カクテルへのリスペクトは本物であり、作るカクテルにも一つ一つにドラマがあるなどと格好いいセリフを吐いているお方です。
その名前からまるで相棒である右京さんと薫ちゃんの為に作ったようなネーミングですが、実際にはあるカップルの為に考案したオリジナルカクテルだったのです。
三好バーテンダーのお店に、あるイギリス人男性と日本人女性のカップルが来店しました。
そこで、カップルはお互いに「相手のためにカクテルを」と注文します。
そこで三好バーテンダーは「では、お二人の為に作ります」と、カクテルを作り始めます。
それが、ベストパートナー。
残念ながら明確なレシピは番組中には紹介されないのですが、三好バーテンダーが作っている様子からだいたいの想像はつきます。
簡単に説明すると、梅干しを軽く潰しジンとグリーンミントリキュールと共にシェークしてカクテルグラスに注ぐだけです。
一見、え?となるようなレシピですよね。
焼酎の梅干入りじゃないんだから、カクテルにはちょっと・・・。と思われるかたもいると思います。
ただ、梅干の潰し具合やジンとリキュールの割合によってかなりさっぱりとした味わいで仕上げることが可能だそうで、番組中でも年配女性が美味しそうに嗜んでいました。
わがANSWERのバーテンダーたちが再現してみたところ、ジン40ml・ミントリキュール20ml・梅干一個というのがバランスが良く見た目も美しいカクテルに仕上がるそうです。
では、なぜ伝説のバーテンダー三好はこのカクテルを二人にプレゼントしたのか?
それは、イギリス人の男性と日本人女性のカップルということで、イギリスの人と日本の梅干を使用して2つがうまく融合して一つの作品としてのカクテルが出来上がることで、「二人は相性抜群の最高のカップル」ということを暗に伝えたかったということなのです。
なんともお洒落なレシピですよね。
思わず焼酎の梅干入りを思い浮かべてしまった自分を反省です。
実際、ドラマ上このカップルはそのカクテルを飲んだ後に見事ゴールインして幸せになったのだそうな。。。
番組に出てくる架空のカクテル、しかしそこは相棒、番組内のカクテルだからといって妥協はしません。
実際に試してみてもともて美味しいし、今までにない味わいでした。
流石です。
カクテルには様々な意味合いやドラマがある。
そんなことを伝えたくて今回ご紹介してみました。
いつもANSWERにて提供しているカクテルにも、そんなドラマや意味合いがあります。
ぜひ、バーテンダーに聞いてみてくださいね。
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