前回に引き続き、ドラマ相棒内に出てくるオリジナルカクテルを紹介したいと思います。
前回も登場した伝説のバーテンダー三好倫太郎氏、今回もその三好バーテンダーが考案したカクテルを紹介します。
相棒season1 第7話「殺しのカクテル」内に出てきたベストパートナーというカクテルは前回紹介しましたが、実は今回紹介するカクテル「ホーム・スイート・ホーム」も、その回に登場しております。
「殺しのカクテル」内で、三好バーテンダーは殺人を犯してしまい右京さんたちの手によってお縄となりました。
そしてその三好バーテンダーが出所してまたバーテンをしている、という設定で相棒season6 第14話「琥珀色の殺人」にて右京さんたちと再会するところから話は始まります。
先に話をしてしまうと、今回の犯人は三好さんではなく三好さんがお世話になっている別のバーテンダーのかたです。
なんだかバーテンダーが殺人ばかり犯しているような状態で、お客さん的には「え?」という感じかもしれませんが、長い長い相棒の歴史の中でバーテンダーが犯人になるのはこの二話のみですのでご安心を・・・。
といいますか、わがANSWERにいるバーテンダーは探偵ばかり、そういう意味でも安心していただければと思います(笑)。
色々あって右京さんと三好バーテンダーが再会したわけですが、そこで今回の犯行のヒントになってしまったのはカクテルではなくスコッチの飲み方という、これまた玄人好みの内容でした。
ですが、終盤人生の悲哀とともに右京さんらが嗜む三好バーテンダーのオリジナルカクテル「ホームスイートホーム」について今回は書きたいと思います。
まず、このカクテルに関しては前出の「ベストパートナー」とは異なりしっかりとしたレシピが公表されています。
というのも、相棒のノベライズ内にて記載されているようなので、お好みで、という形ではなく正式なものをご紹介したいと思います。
まず特徴的なのが、ホットカクテルということと、あとは全卵が入るということですかね。
予め温めておいたホッとグラスに卵を割り入れてよくほぐしておく。
そこにラム酒、ブランデー、カルーアを入れてステアし、最後に温めたミルクでアップするというレシピです。
卵が入るとなるとなんだか物々しい印象を受けますが、レシピ自体は簡単ですね。
既存のカクテルである「ブランデーノッグエッグ」というレシピを参考にしているようです。
このカクテルは、「家に帰る勇気をつけるためのお酒」という意味だそうです。
昔、三好バーテンダーのお客様のなかに、夫婦喧嘩してばかりでなかなか家に帰らないでバーで飲んでいる人がいたんだそうな。
その客にホームスイートホームを出し、暖かくて甘くてほっこりするお酒を飲んで安心してお帰りください、という意味で送り出す気持ちがだったそうです。
うーん、とにかく三好バーテンダーはお洒落です。
絵になります。
ちなみに作中で三好バーテンダーを演じてらっしゃるのは蟹江敬三さん、いぶし銀です。
人は誰でも、温かい気持ちで家に帰りたいものです。
しかし、色々な事情でそうもいかない時もある。
そんなときはお酒の力を借りて、優しく暖かくしてもらって、帰路につくのが良いのかもしれませんね。
ところで、探偵バーANSWERではホットカクテルは提供しておりません。
人好きな探偵でもあるバーテンダーたちは、いつまでもお客様で賑わっているカウンターにこそ癒されるのかもしれません。
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