007のジェームズボンドが発するあまりにも有名なこの台詞。
“Vodka Martini. Shaken, not stirred.”
―ウォッカマティーニを。ステアではなく、シェイクで。
基本のマティーニは、ジンとベルモット。
この配分やステアの仕方などで、様々なレシピが存在するマティーニですが、
ウォッカマティーニは、ベースのジンをウォッカに変えたもの。
さらにジェームズボンドは、つくり方まで大きく変えています。
シェイクの方が角が取れ、口当たりがやわらかくなりますね。
マティーニはそのドライさを楽しむといったところがありますが、シェイクでもまた違った美味しさが味わえるものです。
実は、見栄でマティーニを頼むものの、強いお酒が苦手だったりして。。
さらに007シリーズの「カジノ・ロワイヤル」では、「ヴェスパーマティーニ」というカクテルが登場します。
これはまた違ったマティーニのバリエーション。
ゴードンジンを3。
スミノフウォッカを1。
キナ・リレを1/2。
シェイクでキンキンに冷やし(やっぱりシェイク・・・!)、大きなレモンピールを入れる。
ジンとレモンピールの相性は最高ですね。
通常マティーニにはオリーブを入れますが、逆に言うとオリーブを入れるカクテルというのは、辛口のもの。
シェイクにしてしまった場合、オリーブは似合わないと思ったのかもしれません。
ところでこの材料に注目。
ジンはご存じですよね。ウォッカもしかり。
しかし、「キナ・リレ」とは・・・??
“日本で発売できない幻の酒”
そう。ある成分が含まれているため、日本で発売できないのです。
(※現在製造されていません。)
その成分とは、キニーネ。
苦味を呈す物質です。
日本では「劇薬」に指定されています。。。
が、諸外国ではそんなこと露しらず、苦味添加物質として多用されています。
例えば、トニックウォーターなんかもそうですね。
外国のものにはキニーネが添加されています。
じゃあ、ヴェスパーマティーニ自体が幻のカクテルじゃん!飲めないんじゃん!
・・・って思うのはまだ早い。
キナ・リレの後継酒として「リレ・ブラン」というものがあります。
これにはキニーネが含まれていないので、日本でも使用可能。
多少味わいは異なるようですが、それでも一番近い味を出せるのは、このお酒でしょう。
探偵バーANSWERにも、リレ・ブランを置いています。
しかも、現在入手困難!!!
ジェームズボンド好きの方も、そうでない方も、一度試してみては?
ちなみに、このお酒は、ワインベースにリキュールを足したもの。
なので、そのままロックやストレートでも美味しいですよ。
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