ウイスキー好きの探偵としては、ウイスキーベースのカクテルを研究している日々であります。
しかし、あまりウイスキーをベースにしたカクテルで「これ!」というものにはなかなか出会えない。
ラムなどのスピリッツをベースにすれば結構なんでも合うのですが。
ウイスキーは最終的にウイスキーのままで飲んだ方が美味しいのではないか、と思えてきてしまいます。
しかし、やはりそこはバーテンの腕によっても印象が変わってきます。
作り手の腕がいいと、ウイスキーと他のものを混ぜ合わせることによって更に美味しく感じられるのです。
そんな中の一つを紹介します。
スコッチウイスキー・ホワイトキュラソー・ライムジュース・ブルーキュラソーを混ぜ合わせた
「キングス・バレイ」というカクテルです。
緑のものが入っているわけではないのに、さわやかなグリーン色になります。
割合としては、ウイスキーが多くなります。ウイスキーをストレートで飲むよりも、味がキュッとまとまる感じがします。
ウイスキーサイドカーに似たような印象でした。
このカクテルができたのは、今から27年ほど前。
スコッチウイスキーを使ったカクテルのコンテストで優勝したのが、この「キングス・バレイ」なのです。
日本人バーテンの上田和男氏が作りました。
上田氏によると、ウイスキーの色によってブルーキュラソーの分量を変えているだとか。
それによって綺麗な緑色を作り出しているのです。
本人作の「キングス・バレイ」、ぜひ味わってみたいものですね。
この「キングス・バレイ」の意味は、スコッチが作られる山深い渓谷の意味から「バレイ」、
そのスコッチを讃えるために「キングス」と付けたとのことです。
まだまだウイスキーのカクテルは把握しきれていないのですが、名前の通りこれ以上のものはないと言えるほどの味わいかと思います。
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