本日は都市の名前が付いたカクテルシリーズ。
「ニューヨーク」をご紹介します。
分量は以下の通り。
ライ・ウィスキー 3/4
ライム・ジュース 1/4
グレナデン・シロップ 1/2tsp
砂糖 1tsp
シェイクした後、オレンジ・ピールを絞る。
アメリカ合衆国最大の都市、ニューヨークの名前が付けられたスタンダード・カクテル。
ニューヨークの都市に落ちる夕日をイメージしたという説もありますが、由来は定かではありません。
その名の通り、とても洗練されたショート・カクテルです。
シンプルな内容だけに、分量ひとつで味に違いが出るため、非常に奥の深いカクテルです。
ライムが多すぎればすっぱくなり過ぎてしまうし、砂糖を増やせば甘くなるわけじゃない。
オレンジ・ピールもやり過ぎれば渋みが出てしまいます。
それらの適量を見極めて混ざり合わせなければ、ニューヨークのスッキリとした後味は表現できません。
その絶妙な分量の妙は、大都市ニューヨークの名に違わぬ「アメリカンドリーム」と「夢破れたものへの冷ややかさ」の両極端な二面を表している…と言えなくもありません。
アメリカンカクテルなので、ベースはライ・ウイスキー。
バーボンにするところもあります。
…ちなみに言うと、スコッチなんかで作るところもあるようですから、結局は何でもアリですね。
スタンダードカクテルはその店その店の個性だけでなく、バーテンダー個人の手腕や個性も見ることが出来ますから、何を飲もうか迷われたら、ニューヨークのようなスタンダードカクテルを初めに頼んでみるのも良いかもしれません。
分量の加減が絶妙だと、桃のような柔らかな甘みと口当たりを感じることが出来るとか。
つくづく奥の深さを感じさせるカクテルでした。
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