「口の中で作るカクテル」
それがこのカクテルを端的に言い表している。
絵を見ていただけるとわかるが、まあ特徴的なカクテルだ。
グラスに入っているのはブランデーのみ。
そしてレモンスライス、さらにその上に砂糖が山になっている。
飲み方がわからない!
という声が聞こえてきそうだから、まずはそこから説明しよう。
まずレモンで砂糖を挟んで口に入れる。
皮は食べてしまってもいいし、出してもいい。
しばらくすれば、口の中に甘さと酸っぱさが広がり、たまらなくなってくるはず。
そこで、ブランデーを一気に流し込む。
そのまま飲み干し、終了。
こんなワイルドなカクテルだ。
バーで飲むカクテルじゃないって??
そんなことはない。
れっきとした"スタンダードカクテル"だ。
ちなみに、サイドカーというカクテルと材料が似ている。
ブランデーとレモンとホワイトキュラソー(甘味がある)。
こちらはシェイクしてカクテルグラスで出されるため、味にまとまりがある。
スマートな印象も持たれるだろう。
それと比較して、ニコラシカの良さとはなんだろうか。
たとえ話になるが、きれいに炊きあがったご飯はおいしい。
白くつややかにムラなく炊ければ、どんな料亭でも出せる逸品となる。
しかしそれとは別に、おこげのあるご飯というのもまたオツなものだ。
ムラがあることで「味がある」ご飯に仕上がる。
・・・ニコラシカも同じだ。
サイドカーが「料亭のご飯」だとしたら、ニコラシカは「おこげのあるご飯」。
はまったら、やみつきになる美味しさ。
ブランデーの代わりに、カルヴァドスにしてもおいしい。
また、ウォッカやテキーラを使う変わり種もあるようだ。
ウォッカのニコラシカは、レモンドロップという名前で呼ばれることがある。
★ズブロッカなどのフレーバードウォッカにしても面白い。
またテキーラで作る時には、レモンと砂糖ではなく、ライムと塩を使うことも。
ここまでくれば、もはや何でもアリ。
癖の弱いウィスキーでもいけるのではないか・・・
などと妄想してしまう。
でもまあ、やっぱりブランデーが一番かな。
今まで、ロック、ビルド、シェイク、ステアのカクテルしか知らなかった方。
また新しいカクテルのスタイルに挑戦してみては?
ブランデーのお好み、お伺いしますよ。
女性の方にはあまりおすすめできませんけれど、、ね。
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