探偵うんちく「ウイスキーの種類」_六本木探偵バーANSWER

ウイスキーの種類

ウイスキーは奥が深い。
もちろん、気の置けない友人との語らいに添える美味しいお酒として楽しんでも良い。
恋人と、大切なひと時を過ごす時の引き立て役としてでも良い。
例えば父親と初めて二人でお酒を飲む、そんな時の少しくすぐったい時間の主役として味わうのも良い。
上記の例はウイスキーでなくとも成立するけれど、あの鈍い琥珀色の液体を、グラスを傾けてゆっくりと味わうあの雰囲気や空間は、ウイスキーでなければ成立しません。

にぎやかな場所というよりは、どこかしっとりと飲みたいときに。
じっくりとお酒と向き合う一人酒にも、誰かと関係を深めていきたいそんな時にも。

…と前置きはこの辺りにして。
1月のコラムでは「ウイスキーの起源」について少し話をしました。
ウイスキーは何で出来ているのか?
いつ頃から人々に愛されるようになったのか?
そうした基本的なお話をした後で、ようやく、じゃあウイスキーってどんな種類があるの?というお話です。

ウイスキーの産地によって分類がある

ウイスキーの種類の分け方はいろいろあります。
例えば、ウイスキーが作られた場所で分類分けされるというものです。
「スコッチ」なんて言葉を聞いたことがあると思いますが、あれは、英国スコットランドで造られたウイスキーのことを指しているのです。
産地などによって原材料や製法に違いがあります。
場所によって取りやすい材料が異なるという事や、土地の特色がそのままウイスキーに現れやすいということもあるのでしょう。
産地によってなので、もちろんさまざまな種類がありますが、その中でも「世界の5大ウイスキー」と呼ばれるものがあります。

スコッチウイスキー
スコットランドで造られるウイスキーのこと。
スコッチウイスキーというより、単にスコッチと呼ぶ場合の方が多い。
スコッチの一番の特徴は、泥炭(ピート)で麦芽を燻蒸すること。
これによって独特の香気(スモーキーフレーバー)があるのが特徴です。
味わいに癖があるので、好き嫌いはかなりはっきり分かれるでしょう。
「ピート香」「スモーキー」というような単語を聞いたことがある方も多いと思いますが、それです。
これこそコラムで語るのは難しいので、バーへ飲み比べをお勧めします。

アイリッシュウイスキー
アイルランドで造られるウイスキーのこと。
こちらはスコッチとは対照的に、ピートによる燻蒸を行いません。
また、単式蒸留器による蒸留回数が3回のため、他のウイスキーよりも癖が無くまろやかで飲みやすい味わいになります。
そんなわけで、あまり癖の無い味わいの方が好きかもしれないという方や、初めてウイスキーを飲まれる方は、アイリッシュのものが良いかもしれません。

アメリカンウイスキー
アメリカで造られるウイスキーのこと。
トウモロコシを主原料としたウイスキーが多いのが特徴。
アメリカンの中でも、ケンタッキー州で造られるバーボンウイスキーが主流。有名ですよね。
ちなみに、ケンタッキー州で造られたものしか「バーボン」と呼びません。
たまに「ジャックダニエル」もバーボンの括りとしている所もあります。
しかし、「ジャックダニエル」はテネシー州で造られているため、正確にはテネシーウイスキーなのです。
今月のコラムに「ジャックダニエル」がありますので、詳しくはそちらをご覧ください。

カナディアンウイスキー
カナダで造られるウイスキーのこと。
アイリッシュウイスキーよりさらに大人しい味わいなのが一般的。

ジャパニーズウイスキー
日本で造られるウイスキーのこと。
そもそもジャパニーズウイスキーが作られた経緯が、1918年にスコットランドへ留学した竹鶴さんが、スコッチウイスキーの伝統的製法を日本へ持ち帰ったことが端緒。
そのため、ジャパニーズウイスキーの味わいはスコッチに似ています。

上記5つが量・質ともに高い評価を受けているとされています。
一部にも記載していますが、大きな括りの中に、さらに細かな地域によって名前が分かれています。

ジャパニーズウイスキーを入れて世界5大ウイスキーと言えるのか?

ただ、実は「ジャパニーズウイスキー」を入れて世界の5大ウイスキーにするかどうかについては意見が分かれているようです。
日本のメーカーだけが主張しているという可能性や、ウイスキーの本場スコットランドの一般人がそうした認識を持っていないのでは?という可能性も指摘されています。
確かに「ジャパニーズウイスキー」が台頭してきたのはウイスキーの歴史から言ってもごくごく最近の事。
まだ多くの人々に知られていない可能性というのは確かにあります。
ただ、最近の「ジャパニーズウイスキー」は、ウイスキー専門誌『ウイスキーマガジン』主催の「ワールド・ウイスキー・アワード」などで本場のスコッチを凌ぐ評価をもらったこともあり、その実力は着々と世界に認められていると思います。
そうした指摘がいずれ払拭されるよう、今後も質の高いジャパニーズウイスキーを作り続けてほしいと思います。

材料によるウイスキーの分類

次に、材料によってもウイスキーの分類が異なります。
そして、スコッチとアメリカンウイスキーでも、呼び名が同じでもそれぞれ定義が異なっていたりと少しややこしかったりします。

モルトウイスキー
名前の通り、大麦麦芽(モルト)を原料とするもの。
スコッチの場合はモルトのみを原料とするもののことをモルトウイスキー。
アメリカンウイスキーの場合は、大麦が原料の51%以上を占めるものを指します。
ちなみに「シングルモルト」という呼び方を聞いたことがあると思いますが、これもスコッチかアメリカンなのかで意味合いが異なります。
アメリカンの場合は大麦のみを原料としたウイスキーのことを指します。
しかしスコッチは、モルトのみを原料とするのはそもそも大前提で、わざわざ「シングルモルト」とは言いません。
スコッチの場合は、1つの蒸留所で作られたモルトウイスキーのみを瓶詰めしたものを指します。
複数の蒸留所で蒸留されたモルト原酒を混合させた場合は「ヴァッテッドモルト」と呼びます。

グレーンウイスキー
トウモロコシ、ライ麦、小麦などを主原料にするもの。

ブレンデッドウイスキー
これもスコッチかアメリカンかで意味合いが変わります。
スコッチウイスキーにおいては、モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたもの。
アメリカンウイスキーにおいては、ストレートウイスキーに他のウイスキーまたはスピリッツを混ぜたもの。

ライウイスキー
ライ麦を主原料とする。

コーンウイスキー
トウモロコシを原料とするウイスキーのこと。

このように蒸留所が単一かどうか、原材料はどうなのかによっても分類が分けられています。
ブレンデッドやヴァッテッドなどは分かりづらいかもしれません。
ブレンデッドは原材料が複数あるのに対し、ヴァッテッドは複数の蒸留所の原酒を使用していますが、モルトウイスキーです。

この辺りは、分からなくなりそうになったらバーテンダーに聞いてしまうのが一番です。
こういった知識は、そもそも飲むときに「こういった味があるんだな」と味を感じやすくするためでもあるので、飲むための知識です。
たくさん飲んでいくと、自分の好みがわかってくると思います。

高いから美味しい、安いからそうでもない、ということではなく、自分の舌に合った、美味しいウイスキーを見つける参考になれば幸いです。

次回は、スコッチウイスキーをさらに細かく紹介したいと思います。

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