みなさん、飲み会の席で「かんぱーい!」とまず初めにグラスを持ち上げたり、グラスを合わせたりしてから、お酒を飲み始めますよね。
私、常々思っていました。
乾杯って何?と。
そのような次第なので、今回は「乾杯」について。
「乾杯」の起源は、古代、神や死者のために神酒を飲んだ宗教的儀式とのことです。それがやがて人々の健康や成功を祝福する儀礼に変化したみたいです。
○○に捧げる、○○に乾杯、って言いますものね。
グラスを打ち合わせる行為自体には諸説もろもろです。
ではその諸説をご紹介。
・古代ギリシャでは、グラスの中に宿る悪魔を追い払うため、グラスを打ち合わせた。
・グラスを打ち合わせることで、その衝撃により自分のお酒が相手のグラスに入る→毒が入っていないことの証明。
・お互いにグラスのお酒を飲みほすことで毒が入っていないことを証明する。
毒殺防止の手段として打ち合わせる意味合いが強いようですね。
日本で「乾杯」という言葉が初めて記録に残るのが、幕末。
「日英修好通商条約」の席でのこと。
この条約を締結した後の晩さん会でのこと。
日本側の代表、井上清直が、イギリスの習慣、つまり酒を酌み交わす前に「チアーズ」とグラスを掲げる習慣があると説明を受け、いきなり「乾杯」と叫んだそうです。
なぜ「乾杯」といったのか謎ですが、
盃を乾す、そのままですが、短くて言いやすい。大事な席での即興としては大成功ではないでしょうか?
このような起源があるようです。
ちなみに、弔いごとでは「乾杯」ではなく「献杯」です。
お間違えの無きよう。
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